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ドレン弁

ドレン弁はプラント起動時における高差圧下のドレン放出と、配管内の酸化スケールの噴出による相乗作用で非常に厳しいエロージョン(壊食)を受けやすい弁と言えます。
ドレン弁は使用条件の過酷さから短寿命となりますが、当社はドレン弁の長期使用に寄与すべく、エロージョン対策ドレン弁をラインナップしております。
系統図
〈当社ドレン弁の基本的な考え〉
主弁(1次弁)は完全閉止、犠牲弁(2次弁)はドレン排出量調節として、構造の異なる2つのバルブをペアとして使用することを推奨しております。
(主に最も厳しい条件の主蒸気系ドレンラインに対して)主弁・犠牲弁用として推奨するフルフロー型ドレン弁と、SCS(セパレートチェンジドシート)型の特徴は以下の通りです。
フルフロー型スリット溝SCS型交換可能な便座、シール部分と絞り部を分離、スリット溝
特徴
1.フルフロー型
完全閉止の役割として主弁(1次弁)で、使用を推奨するON-OFF使用の玉形ドレン弁です。使用環境上避けられない急激な温度変化や、耐エロージョン性を考慮し、以下の特徴を備えています。
●弁開時に弁体先端が流路に残らない構造
●絞り部の出入口に十分なスペースを備えており、流れが偏らない構造
●弁座温度の急変によるクラックを避ける為、弁座外周にスリット溝を設けた構造
2.SCS型
ドレン排出量調節として犠牲弁(2次弁)で、使用を推奨するアングルニードルドレン弁です。犠牲弁は流量調節の為に中間開度で使用され、主弁以上にエロージョン損傷を避けることは困難です。その為、弁座(シート)交換可能な構造とする等、様々な特徴を備えた特殊弁としております。
●逆流アングル弁構造とし、弁座絞り部以降の高速噴流の弁箱・弁体への衝突、キャビテーション・フラッシング現象による弁座シール部や弁内壁のエロージョンを防止
●シール部と絞り部を分離することで、シール部が損傷してもシール機能を確保できる構造
●弁座温度の急変によるクラックを避ける為、弁座外周にスリット溝を設けた構造
●弁座がエロージョンされた場合でも弁座交換可能な構造
ご注文にあたって
ご注文にあたっては、次のことをご配慮ください。
●使用条件
1.設計圧力・温度
2.配管内・外径及び材質
3.玉形かアングル形か及び操作方法
4.年間使用頻度
5.排出ドレン制御流量幅及び排出時圧力
●旧弁とお取り替えの場合、今まで使用上お困りの点を出来るだけ具体的にお知らせください。
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