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電動弁診断『AVD』

Ampere-Voltage-Diagnostic Systems
電動弁診断とは・・・
電動弁の故障やトラブルに繋がる内在リスクを科学的に評価する技術です。
各プラントの重要機器として位置づけられる電動弁は、そのトラブルがプラント停止に直結する
重大トラブルに成り得るため、トラブルを未然に防ぐための保全手段が必要となります。
その最適手段として、電動弁診断は現在までに様々な形で開発されてきました。
しかしながら従来の診断装置は作業性や安全性の面において、決して利便性が高いとは言えず診断装置として十分にその性能を生かすことができませんでした。
従来型診断技術の問題点をAVDで一挙に解決

モーターの電流・電圧を測定・解析することによる電動弁遠隔診断技術システムです。

適用範囲

各種電動弁(AC/DC対応)

診断メカニズム

●波形パターン解析

弁挙動の時系列変化を元に、弁の動作特性及び異常部位の確認を行う。

●FFT(振動)解析

測定パラメータの電気的徴候を解析し、ギア・軸受など回転部位の異常を検出する。

●駆動能力健全性

設計基準値を参考とし、対象弁が駆動する為の十分な力量余裕を有しているか評価する。

AVD診断装置一式

検査項目
駆動部弁本体
モータの異常開閉時発生トルク
モータ軸受の異常グランドパッキンの性能劣化
トルクスイッチの動作異常弁体異常
リミットスイッチの動作異常弁座異常
トルクスプリングパックのへたり弁棒異常
電動操作中の振動ステムナット摩耗
ギア類の摩耗 等作業時間/弁棒リフト 等
遠隔診断簡易方式の採用

従来型は複数のセンサを弁本体に取り付ける(組み込む)必要がありましたが、
AVDではMCC(モータコントロールセンタ)で電流・電圧ケーブルを2本接続するのみです。

従来型多い少ない

主な測定パラメータ

・弁棒トルク ・弁棒スラスト ・弁ストローク
・モータ電流  ・トルクスプリング応力
・スイッチ接点信号  ・モータ振動など

AVD

主な測定パラメータ

・モータ電流
・モータ電圧

測定が簡単で所要時間は僅か15分!!

従来型は、複数センサの取り付けが複雑なため測定者の熟練度が必要であり、段取りを含 めると1台のデータ測定に半日以上必要な場合もありました。 AVDでは電流・電圧ケーブルを2本接続するのみであり、作業の熟練度は不要なうえ段取り を含めても1台あたり15分程度でデータ測定が可能です。

【診断手順】

1.MCC(モータコントロールセンタ)にAVD装置一式 (アタッシュケース)を持ち込む
2.電流・電圧計測ケーブルをMCC動力 ケーブル端子に接続する(クリップorクランプ)
3.弁の開閉作動により、自動診断開始
4.簡易診断結果は装置内蔵PCにて 即時アウトプット

1日あたりの診断台数イメージ

従来型×3AVD×20
最大3台程度→20台実績有り
作業時の被ばく線量低減効果

従来型は弁近接現場作業でしたが、AVDではMCC(モータコントロールセンタ)での 作業となるため、原子力プラントの場合、被ばく線量低減効果が大きく期待できます。

AVDによる弁診断活動は、 被ばく線量低減という“安全性の向上”のみでなく 作業環境の改善にも大きく寄与します。