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バルブの構造と用途(入門編)


バルブとは


 バルブを一言で説明すると、「パイプとパイプの間に装着され、パイプの中を流れる気体や液体の流れる量を調節したり、止めたりする装置」と言う事ができます。そのように聞くととても単純な装置のように思えますが、バルブの動作や形状などによってその種類は多岐にわたります。ここでは、多種多様なバルブの中から一部をピックアップし、構造や用途を紹介します。



身近な場所で使われているバルブ

  ※説明文にカーソルを合せてみましょう。







バルブの構造・用途


仕切弁


 仕切弁とは、流れの中に弁体と呼ばれる板を差し込むことで、流れを遮断するバルブのことを指します。弁体をスライドさせることによって流れを止めたり、流したり(オン、オフ動作)することができます。発電所内で使用されているバルブの8割以上がこの仕切弁であり、最も多く使用されています。




玉形弁


 玉形弁とは、弁体を押し付けることで流れを遮断するバルブのことを指します。弁箱の形が球のように見えるため、玉形弁と呼ばれています。また、弁体の先端形状を変えることで流れる量の調整を行うことができます。この仕組みは水道の蛇口などに使われています。




逆止弁


 逆止弁とは、通常の流れが無くなった時に自力で弁が閉じ、逆向きの流れは遮断するバルブのことを指し、押し開きのドアと同じような構造をしています。通常の流れの場合、弁体は流れの力によって開きっぱなしになりますが、流れの方向が逆になると、その流れによって弁体が押し付けられ、自動的に流れを止めます。