岡野バルブのメンテナンス
Maintenance Service機能を維持したままバルブを永く御愛用頂くためには、分解点検をはじめとした定期的なメンテナンスが不可欠です。
バルブメンテナンスの基本は分解点検・手入れですが、それこそが当社メンテナンスサービスの基盤です。
技術水準の高さは原子力プラント納入バルブほか、数多くの整備実績に裏付けされています。
高い技術力を有した当社メンテナンスは、バルブの延命化を実現します。
当社にはバルブ製造と共に永年にわたりメンテナンスサービスを実施してきた歴史があります。
設計・製造とメンテナンス両面の深い見識を有するエンジニアリング集団です。
技能研修センターを所有しており、日々エンジニアのメンテナンス技術向上を目的とした実技研修等を実施しております。
製造時の記録からメンテナンス記録までを包括的に管理しているため、万が一のトラブル時も、適切なご提案を致します。
全国9ヶ所にメンテナンス部門の拠点を配置し、効率的でスピーディーな対応を可能としています。
各種トラブルに関するメンテナンス
代表的トラブル | 代表的要因 | |||
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シートリーク |
弁座シール面に異物の噛み込み | |||
弁座シール面の荒れ・歪み | ||||
弁座シール面のエロージョン(侵食) | ||||
弁座シール面の割れ | ||||
ボンネット・ フランジリーク |
ジョイントボルト・ナットの締付け不良 | |||
シールリング締付け機構の緩み | ||||
ナット座面の荒れ | ||||
フランジガスケット当り面の隙間腐食 | ||||
シールリング当り面の変形・割れ | ||||
グランドリーク |
グランドボルト片締め | |||
グランドパッキン締付け面圧不足 | ||||
グランドパッキンの劣化 | ||||
ステムの傷 | ||||
ネッキブッシュの割れ | ||||
作動不良 |
グランドパッキンの締付けトルク過大 | |||
駆動部部品の摩耗、損傷、グリース潤滑不良 | ||||
ステム・ステムブッシュのねじ不良 | ||||
仕切弁弁箱ガイド部の摩耗及び腐食 | ||||
安全弁の前漏れ、後漏れ |
配管スケール等を噛み込むと、シール面に隙間が生じる。
摺合せの精度が低いと、シール面の荒れ(仕上不良)や歪み(当り不良)が解消できない。
(シール面の摺合せ)
ボルトの締付けが適正でない場合、十分なフランジ面圧が確保できない。
ナットの増し締め
昇圧時、内部圧力によってボンネットが押し上げられるため、締付けボルトに緩みが生じる。
増し締め
残留応力や熱衝撃等によりボデーシールリング当り面に割れが発生する。また、手入れによる経年劣化や異常高圧によりボデー内径が変形すると、シールリングとの当り面隙間が生じる。
当り面補修
グランドボルトの締付けバランスが悪いと、グランドパッキンが変形し隙間が生じる。
ナットの左右均一
適正締め付け
グランドボルトの締付けが適正でない場合、十分な充填面圧が確保できない。
ナットの増し締め
油分蒸発等の経年劣化により、グランドパッキンの充填面圧が低下する。
(パッキン交換後、
適正トルクで
締め付け)
グランドパッキンを縦断する傷がある場合、リークルートとなる。
(ステムの手入れ)
過度の締付けトルクでパッキンを締付けた場合、操作力量が不足する。
(パッキン交換後、
適正トルクで
締め付け)
各部品の経年劣化及びグリースが不足すると抵抗力が大きくなる。
ガイド機能が低下し摺動抵抗が増す。
予防保全
設備の性能低下や故障などによる損失が軽減できる各種予防保全を提供致します。
分解点検(定期点検)AVD(電動弁診断)▶詳細ページへ弁保守管理支援システム▶詳細ページへ
被ばく低減
原子力プラントにおけるバルブメンテナンス時の被ばく低減に貢献します。
弁単体での化学除染に加え、弁部品、汚染工具、廃棄物の除染も可能です。
バルブに関する知識向上
●技能研修センター
実践的メンテナンスのシミュレーションが可能な、実際の現場環境を模擬した実技研修室および座学研修室を完備しております。技量に応じた各種プログラムによるスキルアップが可能です。
●バルブガイドDVD
構造、メカニズム、トラブル対処法等、バルブに関する知識を集約したDVDをご用意致しました。図解等を多用し、初心者の方でも安心して理解いただける教育用DVDです。