トップメッセージ
当社は1926年、初代社長である岡野満が高温・高圧用バルブの国産化を目指し創業して以来、バルブ業界のパイオニアとして、火力発電や原子力発電をはじめとするエネルギー産業の発展に寄与してまいりました。
創業90年を超え、時代は移り、現在、社会の潮流はIoTやAI、5Gやビッグデータといったデジタルテクノロジーの急速な発展により、社会的価値が「モノやカネ」から「ヒトやデータ」へとシフトしています。このような中で当社が存続し発展するキーワードは、「4IR(第四次産業革命)」「モノ売りからコト売りへ」「産業構造のスマイルカーブ化」「デザイン」の4つであると考えています。消費者の価値観が「モノ」から「コト」へ変化してきており、単に製品やサービス(モノ)を提供するのではなく、モノを通して得られる「コト(体験)」を提供していかなければなりません。産業成熟化により製品同質化が進む中、差別化を図る上で重要となるのがデザインであり、社会や顧客に「コト」を浸透・定着させるためにブランド価値を高めていかなければなりません。また、中流(製造等)に位置する事業は利益確保が難しくなってきているため、利益率の高い上流(研究開発等)や下流(アフターサービス等)の事業を強化することで、企業全体の競争力を高めていくことが求められています。
世界が、日本が、製造業が、電力業界が益々ドラスティックに変化していく中、当社も大きな転換期を迎えています。自ら変化しない限り国内製造業に未来はありません。当社も基本軸をDX(デジタルトランスフォーメーション)とし、1世紀に渡り国内そして国外のインフラを支えてきた社会貢献度の高いバルブ事業、メンテナンス事業を中核事業としつつも、社会変化に適合した新たな概念とテクノロジー実装による新規事業の規模を飛躍的に拡大していくことで、未来型ものづくり企業の先例を示し、国内製造業の指針になってまいります。
代表取締役社長
岡野 武治